それは突然の出来事

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それは突然の出来事

第八話 カリカリカリカリ… 勉強机に向かう私、今日のこの宿題が終われば…! 「…よしっ!宿題終わり!テストも終わったし、もう私を縛るものは何もないっ!…ってゆーことで…」 こうなったらやることは一つしかない。 「はいっ!やってまいりました~!…って、ん?」 意気揚々と乗り込んだVR世界は、いつもとは違うがした。 「…大規模アプデでも来た?…いや、アプデ情報には目を通してるし、第一、アプデは一切来ていないはず…」 そう呟きつつ、周囲を確認する。 「…主な変化は、mobの出現数激減…いや、もう0と言っていいな、あとは…空か?」 そう、mobが一切popし(わか)ないのもそうだが、一番分かりやすい変化といえばということだろう。 私は約3か月間、ほぼ毎日RGSの世界にいるが、こんなことは一度もなかった。 「…これは…」 もしやと思い、ストレージを確認すると… 「ゲームが…変わった…?」 テキスト、文字色、ストレージ背景、何から何まで、RGSのものではなくなっていた。幸い、アイテムに影響は無さそうだ…と思っていたのだが、 「あ~、こりゃあ…」 そう、ストレージ内からでもわかるほどにテクスチャが変更されているアイテムがあったのだ。 もう、認めざるを得ないだろう。 これは、RGSじゃない。 他の、VRゲームだ。
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