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第九話 異変
「…ったく、バグですか…?」
そう言いながらストレージの中を物色する。様々なものに変化が起こっているが、幸い、デザートイーグルやヘカートなど、銃系統のアイテムにはあまり影響がなかった。
(…それにしても、別のVRゲームにログインした?有り得ない。そもそも…)
「システム的にあり得ない…」
そう、RGSなどの現代のVRゲームでは、最低でもゲームPINとユーザーID、そして個人アカウントのPWの3つの手順を踏まないとログインできないように制作することが義務付けられているのだ。それらの手段は全て、誤ログインを防ぐため。
「…まさか…誤ログインじゃない…?」
システム的に、誤ログインはほぼあり得ない。
だが、周囲を見渡すと、見えてくるのは満天の星空、RGSじゃあ有り得ない光景、空だけではなく、遠目に見える町も違う。RGSは中世的な街だが、ここの町は違う。そう、これはまるで…
「ファンタジー…」
そうとしか言い表せない。
(…あ、そうだ、ステータスは…)
ステータスを確認しようとして、やっと気が付いた。いや、違和感は最初からあったのだが、気づかないふりをしていた。
「…は?」
服とかそういう次元じゃない、そう、それはまるで…
(…身体が…違う…!?)
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