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第二話 本当のボス戦
本当のボス、その固有名は、「原初の機械人形」というものだ。
確か、攻撃方法は…
バサァ
オリジンゴーレムがまとっていたマントを脱ぐと、その下には、マシンガンが生えたような、腕が隠れていた。
「フハハハハハ、下等生物共、殲滅してやろう!」
ドゥルルルルル…
というチャージ音めいたものを出した直後、
ドガガガガガガガガァァァァ… ァァン
という音と共に、地面と数多のプレイヤーのHPを抉り取った。
「…バ、バケモンだ…」
逃げ遅れたプレイヤーが腰を抜かし、喚いているのを尻目に、私は戦況を整理する。
(…近距離は絶望的、弱点は…あるな。)
オリジンゴーレムの額の紋章を確認し、少し安心する。
(…だが、なぜあいつが来ない?もう来ているはずだが…)
…と考えた直後、
「…ッ!?」
視界の隅に反射した光を捉え、私は振り向いた。…その瞬間、
ズバァァァァ… アン
という音と共に、ボスのHPが0.5割ほど減る。
「…いや、もういたのか。狙撃手さんよ…!」
視線の先には、一人のプレイヤーがいた。
「…よっ、遅くなってすまん。」
彼の名は、「sudatch」、私の知る限り、最強の狙撃手だ…
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