始まりの日 ~其ノ壱~

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~其の参~ 「…っしゃ来た来た来たァ…!」 興奮のあまり口調が変になっているが、目を瞑って頂こう。しょうがないじゃあないか、ほぼガチャ(運ゲー)なのだ。 「…ほれ、これが出来た奴だ。受け取りな、」 「…はい!」 AIが動かしているのであろうNPCからを受け取る。 包みを取ると… 「っしゃぁぁぁ!大勝利ィィ!」 そう雄たけびを上げ、人目など気にせずガッツポーズを決める。 そう、この日から、私のメインウエポンは「デザートイーグル50.AE」となったのだ。 「…じゃあ、取り敢えず、試し撃ち…の前に、弾買わなきゃな…」 そして、銃鍛冶屋を後にする私、その後、少し歩き、NPCショップの暖簾をくぐると、沢山の拳銃と銃弾、そしてサプライ品が並んでいる。 「えっと、弾は12.7mm弾だったよな…お、10ダースだと結構安くなるな…あ、替えのマガジンも買っておこう。あとは…あっ、」 マガジンなどをカートに入れていると、1日一回のクジ引きをまだ引いていなことに気づいた。 「危ない危ない…えっと、財布の中身は…大丈夫、まだ余裕はある。…えっと、これだよな…最低保証が銃弾1セットの奴。」 その後、次々と商品をカートに入れて、会計へと並び、くじを引くことになった。 (今日は何が当たるかな…?) ワクワクしながらルーレットを止めると、 デレレッデデー! 「…え?」 「おめでとうございますす!!一等の「ヘカートⅡ」でございます!」 そして、商品と共に、ヘカートが私のストレージに直接転送された。 (ま、まじか…) 正直、驚きの余り何も感じてなかったのを覚えている。 その後、私はレベルアップを繰り返し、今ではレベルは200を超え、トッププレイヤーとして名を馳せている。 これにて、昔話は終了だ。 因みに、完全に余談ではあるが、クジ引きで当てたヘカートは、今でもストレージの奥底に眠っている。偶にちょっと引き出して練習しているのだが、流石にsudatchほどは正確ではないものの、SRは多少は扱えるようになった。
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