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とにかく名作、大作を問わず、すべてにケチをつけるのだ。
宮古の言いたいことは、みんなわかっていた。
あの映画、この映画にケチをつけられる私ってすごいでしょう。と言いたいのだ。
ただマウントを取りたいだけ。
だから映画につけるケチも、みなが「はあっ?」というような訳の分からない内容だった。
ようするに宮古は、いつでもどこでも自分が中心でないと気が済まないのだ。
もちろんサークル仲間からは本人の思惑とは逆に、煙たがられていたが。
そして宮古が一番気に入らないのが、古明地だった。
主催者の川北、それに宍戸に気に入られていたからだ。
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