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家に帰ってくると、シチューのルーが入っている買い物袋を女の子が、はい!、と渡す。
「ちゃんと買えてすごいねー!」
「わからなくてね、近くにチアキ君がいたの!」
「あー、同じ保育園のチアキ君?」
女の子は興奮気味で熱弁を繰り広げる。
「チアキ君すごいんだよ! なんでも知ってるの! シチューのルーの場所教えてくれたの! それに足も早いんだよ!」
その興奮気味の物言いに、母親はクスクス笑う。
「そっか、じゃあ、カノはチアキ君が好きなんだ?」
「うん!!」
力強く返答した女の子・カノである。
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