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思春期
夏の前のじめじめした梅雨時期。
高校は期末テストがあるため、カノは自室で勉強しているはずだった。
「カノ、入るわよ、お菓子持ってきたから」
ノックを三回し、がちゃりと扉を開ける母親。
そこには、ストレートヘアのセミロングのカノと、髪を短く刈った好青年がテーブルで二人仲良く勉強中だった。
「チアキ君、いつも勉強みてくれて、ありがとうね」
「いえいえ、俺も勉強教える方が頭に入るんで、ウィンウィンです」
ニコッと、愛想笑いをチアキ君はしてくれた。
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