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娘が彼氏を連れてきたことに、母親は少し嬉しい様子である。
少しでも、娘の彼氏の顔を見たくて、思わず部屋に入ってしまう程に嬉しい様子である。
中学、高校時代に付き合い、そこから大人になっても続くとは、母親は思っていないようだ。
お菓子を置いてから、真っ直ぐに居間に戻り、自身もお菓子を食べ始め、母親は呟く。
「……青春ねぇ……」
居間には、お菓子を食べる音と、テレビから流れている天気予報の音だけが聞こえた。
じめじめしている梅雨だが、夏はもうすぐそこまで近付いていた。
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