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これは、絶対にじいちゃん、パパ活の的にされてたんじゃん。
で、お金があげられなくなったから、殺されたんじゃ……?
俺はとことん、じいちゃんの本当の死について知りたくなった。
「申すモース、あの人の連絡先教えて!」
【あの人、という人は登録されていません】
「そりゃそうだよなぁ……じゃあ、連絡の履歴教えて!」
【かしこまりました。四月六日、ハナゾノさん。四月五日、ハナゾノさん。四月一日、ハナゾノさん】
「もういい! ハナゾノさんの連絡先教えて!」
俺はモースとの熱いやり取りをして、絶対この連呼したハナゾノが、じいちゃんを殺した真犯人だと確信した。
マメなじいちゃんは、相手のプロフィールを事細かに記載していた。電話番号に誕生日、SNSもリンクされていた。
電話をかけるのは気がひけたが、俺はハナゾノのSNSに飛んでみる。
すると、どこからどうみても、出会い系のエロアカウントのような人が出てきた。
「まじかよ……じいちゃん、こんなのと関わってたのかよ……」
男の欲とは馬鹿なものだと、男である俺でさえ思ってしまった。
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