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「愛。今夜はハンバーグでも良い?」
「うん! お母さん、私手伝うよ」
「ありがとう」
お母さんは誰もがうっとりするような笑顔を私にくれる。
それから何日かして、小さい頃のアルバムを開いていた時、お母さんの昔の写真を見つけた。
「あれ?」
私が産まれる前の写真。今と変わらない?
何で? お母さん年取らないの?
「お母さん!」
お昼を食べ終え片付けたお母さんの元へ愛はアルバムを持って行く。
「どうしたの?」
「お母さん、年取らないの?」
一瞬、お母さんの顔が凍りついた気がした。
「お母さんもしかして、整形したの?」
「そうね。愛にはそろそろ伝えても良いのかしら?」
「やっぱり……。整形?」
「違うわよ。ねぇ愛。本当のことを聞いても、お母さんだと思える?」
「どういうこと?」
「愛が小さい頃。お母さんひどい事故にあったでしょ?」
「うん。あまり覚えてないけど」
「その時に大きな手術をしたの」
「知ってる」
「そしてね。この体の中には機械が入っているの」
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