☆03. interlude R

2/2
前へ
/69ページ
次へ
 課長はわたしを抱き締めた。すん、と鼻をすする音。えっ。課長、泣いている?  わたしは彼の頭を抱いた。「大丈夫……わたしは、どんなことがあってもあなたの味方だから……」  このひとも重い傷を負っている。そのすべてを知らないまでも、一番の理解者でありたかった。 「……冬悟」  彼の濡れた頬を両の手で包み込み、ありったけの愛を伝えた。大丈夫。ふたりは、まだまだこれからなんだよ。わたしたちには、無限大の未来が、広がっている。  *
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

354人が本棚に入れています
本棚に追加