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Ⅱ.無罪
「……よく来た。」
「はい……王。」
王の顔が緊迫とした雰囲気をライトアップしている。
兵士も、「やっちった〜勇者」みたいな顔をしてたり、
「もうお前は後戻り出来ない」なんて顔をしている。
「王様、私になんの用でございましょうか……」
「……」
王は少し溜めて
「お前さんのしたことは素晴らしいと思う。」
「しかし残念にな……」
「お前にチート疑惑が、掛けられた。」
「?!」
「私は、チートなど……一回も……」
目から涙が溢れる。
今までの苦労をぶっ壊され、
全てが「無」に帰った。
そんな気がした。
「お前を信じたかった。」
「しかし、総合的な判断により、」
「お前を、この国から通報することに決めたのだ。」
……
はは、
「そうですか。」
「じゃあ、さようなら。」
王は焦り
「少しお待ちを!」
と言った。
俺にはもう関係ない。
俺はここに来ることを
「禁じられた」のだから。
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