悪い夢

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 遠くでくぐもっていたが、最後に聞こえたのは、たぶん彼女の笑い声だったと思う。  この一瞬のあいだに、さまざまな記憶が僕の脳裏を駆け抜けていったが、結局それのどこからが悪夢だったのだろうか。  とうとう、それは分からなかった。 (了)
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