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※R18 獣その3
言われるがまま貪欲に快楽だけを求める僕らは、獣と何ら変わらなかった。
発情期が来て、子作りをする獣に比べて、ただただ快感だけを追うセックスに満たされていた。
「シアン、もうトロトロだよ」
腰を下ろせるか聞かれてやるとは言っても、なかなか下せずにいた。
「ん、グラン、欲しい」
グランの指に自分のお尻を擦り付けて、前立腺への刺激を促すけど、もう、物足りなかった。
もっと太くて硬い、グラン自信の熱いペニスが欲しかった。
想像するマグマの様な熱を伴ったペニスが、僕のお尻を貫いてほしくて無我夢中でお尻を広げて、お願いと懇願していた。
「良いよ、シアン。
初めて手に入れらる、大好きな人。
愛してるよ」
腰を落としながら、グランの熱いペニスを自分で支えて、穴の入口へ宛がうとゆるゆると先を飲み込みながら、その大きさに慣れるまでを繰り返した。
大分時間を掛けて入ったペニスが馴染むのを待っていると、グランが我慢しきれずに動き始めた。
「あ、あシアン、好きだ、こんなに君の中は熱くて、大胆に私を飲み込んでくれて」
「ん、ん、ん、あ」
言葉が出せる余裕なんかなかった。
体はぐちゅぐちゅと言うリズミカルな振動と、耳を刺激する快感に脳も融けてしまいそうしまいそうだった。
丁寧に解してくれたお尻の穴は、グランの大きなペニスを美味しそうに飲み込んで、もっともっとと絡みつくように腰を動かした。
「グラン、ぐらん」
壊れた人形のように、僕の口から出る音は嬌声と愛しい人の名前という音だけで、そこにグランの荒々しい息遣いが被さる様に僕を突き上げて、高みへと連れて行ってくれた。
「ああ!はっ、はっ!」
お互い肩で荒い息を吐き出しながら一緒に果てる事が出来た。
初めての繋がりは夢中でただ快感の波を探して、二人で溺れてしまっていた。
「シアン、ごめん、夢中で君の体のことも考えずに」
「ううん、グラン、僕は幸せで嬉しくて、この瞬間を忘れたくないって思ったよ」
裸でぎゅっと抱き合うと、汗と色々な液体でベタベタで、それでもそれが幸せだとキスをした。
「酷い有様だけど、人も獣も同じだって、生きてるって感じがするよ。
シアンがやっと私のものになった。
ずっとずっと、こうやってシアンをずっと抱きしめて、舐めまわしてあげたかった」
「結構凄いセリフだね」
「だって、ずっと、本当にずっと好きだけど、手が届かない人みたいな感覚だったんだから」
「一緒にベッドで寝ても何もしなかったのに?」
「それはけじめだよ。
ちゃんと私のお嫁さんになって、初夜を過ごすって決めてたんだからね」
何と言えば良いのか分からなかったけど、グランの夢が叶えられたみたいで良かった、と思った。
「リュシアンの弟か妹はもう少しお預けね。
じゃないとシアンが子供たちに取られちゃって、私が寂しいから」
「さっきの寂しい同盟だっけ?」
「そうそう、リュシアンとは意気投合してるんだよね」
ピロートークをしながら、そろそろお風呂に行こうと誘って第二ラウンドは当然、お風呂場だった。
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