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「へぇ…でもちょっと心配かな…誰にもやったことないんでしょ?痛かったりしたらヤダな…ごめんね、今日はいいや。ありがとう、賢人」
「いや…いいんだ。あ、里麻」
「うん?」
今度は何かしら?
「ちょっと、先に着替えていい?」
「いい、いい」
これ以上、バスタオル姿で目の前に立っているつもりはないわ。
私は部屋でバスタオルを外し、ベッドの上に用意していた黒のオーガニックコットンスリップを着る。当たり前のようにドア付近から賢人が見ているのだけれど…
このコットンスリップは肌触りと収縮性がとても良い。縫い目が最小限になるように作られており、外側に付いていたタグを外して着用する仕様で私はスリップとしてもパジャマとしても使うことがある。
「何だったっけ?」
私がそのままベッドに腰掛けて賢人を見ると
「え…里麻…下着は?」
彼は私を凝視して聞いて来た。
「そんなことが気になる?」
私はゆっくりと彼に向いた膝を上げて足を組むと
「私がノーパンで眠ろうが、外を歩こうが、賢人に迷惑は掛けないわ」
と微笑んだ。
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