chapter~2~

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私が29歳で尾田さんが25歳…まあ、浮気に年齢は関係ないか… ベッドで仰向けになってあれこれと考える。 初日に、朝食を作ろうか?と言ってくれたのを断ったのも、毎晩懸命に夕食の準備をしているのも実ってきてはいるよね。今日もお義父さんが 「賢人は少し頬がふっくらしたか?幸せ太りか?」 と笑うと 「今週、会社でも同じことを言われたよ」 と賢人も笑っていた。成人病になるまでは時間が足りないけれど、体脂肪率を増やしてがっしり体型が崩れるのは目前だろう。うまくいけば、善玉コレステロールを減らして悪玉コレステロールを増やせるかな? さっきの賢人の様子じゃ、半年ももたない気もする。近々彼が音を上げるか、尾田さんともう一度…もしかすると今も続いてる可能性もゼロではない。 そんなことを考えながら眠りについた翌日、仕事を終えた私を職場の前の道路の向こう側で待っていたのは朔だった。 まずい…めちゃくちゃ怒ってるよ。この1ヶ月、一度もカフェに行っていないからだろう。道路を挟んでいても分かる不機嫌さで、朔はクイッ…顎で進行方向を示した。ここで顔をあわせるのは良くないと配慮してくれているようだ。
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