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優しいキスの間にランジェリーのホックを外した朔に
「朔…今日は出来ないよ?」
と伝える。期待させるだけという趣味はない。今日は本当に休まないと、明日の体調が判断出来ない。だからランジェリーが落ちる前に胸の前できゅっと押さえた。
「いい、抱きしめて寝るだけ。まだ話が終わってない」
彼は二人の下着をまとめて、また扉の向こうにポイっとすると勢いよくシャワーを出す。
「ん、座れ。頭」
もう朔に任せてしまおう…疲れすぎた…
彼は私の髪を一度軽くシャンプーして洗い流すと、もう一度丁寧に洗ってくれる。髪だけでなく頭皮まで雨に濡れた不快感が取り払われ、マッサージしてもらっているようで気持ちいい。
そして、髪にコンディショナーを揉み込んだあと
「これは出来ない」
と、熱いお湯で濡らして絞ったタオルを広げて私の頭に掛けた。私がくるくるっと髪をタオルで巻き上げる間に、彼はボディソープを手に取って首から背中を洗い始める。私も右手にボディソープを取って前を洗い始めると
「今日はそれでいいか…」
朔が私の耳にチュッと口づけた。
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