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「メグ、一人?」 襟足の髪をガシガシと拭きながら琉聖が私に視線を投げる。 「一人?私は一人しか…」 いなくて当たり前… 「電話に出なかったから…サルの襲撃かと思って…」 そう言いながらタオルを首に掛けた彼は、シャツのボタンを外し始める。 「ぁ、あっ?サル?」 「バイトくん」 「あ、今電話があって話してたらピンポンが来た…」 「マジ?」 「マジ」 「…やっべ…」 グッと腕を引かれて彼の濡れたシャツの腕にすっぽりと包まれると、自分がキャミのままだと気づく。 「俺、昨日は電話出来なかった」 「…夜のこと?」 メッセージでやり取りしていた時のことかな? 「そ…メグと話したくて…でも声を聞いたら、話は止められないし、会いたくなるのもわかったから…電話出来なかった…もうすっかりメグのことが好きだと…伝えていい?」 ぇええぇぇ…そういう許可制って…私の知るシステムにはないのだけれど… 「伝えさせて、メグ」
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