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「こちらが今月のセットです」
ひとつにまとめられた冷凍品のひとつずつは見えないけれど
·基本&シンプルなミートソース
·自家製サルシッチャとレンズ豆のクリームソース
·とうもろこしの冷製スープ
·ポルケッタ
·モッツアレラのマルゲリータ
と商品名が書かれた紙を一緒に受け取る。
「2枚目に解凍と温め方法が書いてあるから」
そう聞いてもう1枚を見ると、解凍からおすすめの食べ方が両面印刷されている。
「すごく…思っていたよりも豪華なラインナップで楽しみです」
「そう?良かったです。イタリアンが好き?」
そう聞きながらもう一度保冷バッグの中に手を伸ばした彼は、シルバーの小さな包みを手にして私を見る。
「はい…って…食べることが好きなので、何でも好きなんですけど…」
わっ…必要ないことまで言っているのは、見たことのないようないい男を前にして緊張しているのだ…と気づいて一人で焦り
「ちょっとだけ…毎月の贅沢に、と思って注文して…」
さらに必要ないことを増量してしまった。
「毎月の贅沢に、うちのサブスクを選んでくれてありがとう。初回プレゼントは…」
あ、忘れてた…そういえば書いてあったな。何だろ?わくわくと、濡れたポロシャツを肌に張りつかせた彼を見て…キャッ…声は出てない、出てないけど胸のポチ…がはっきりと分かってテレる。いやいや、なんでテレる?と、顔が赤くなったかも…いやいや、彼が胸の前にプレゼントを持ってるからくっきりポチが見えるのよ…
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