due

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「どう?イケそう?」 おっと…背中に彼の胸板を感じ、耳元で昨夜のコミックのベッドシーンでのセリフをかまされるとアイスクリームのまわりが溶け始めるような気分。 グイッ… 「大丈夫か?」 彼の腕が私のお腹に回って車から上半身を引き抜かれ、そのまま顔を覗き込まれる。こっ、こっ、これって…片手でバッグハグシチュエーションですか?コミックのヒロインみたいじゃないか。初体験だよ… 「…だいじょぶ…いい匂い」 「ビックリした…息止めてんのかと思って…」 「中尾さんも同じ匂い…」 ああああああぁぁ…またしても必要ないことを…夜な夜なコミックイケメンを見ていても、リアルでは緊張し過ぎている。 「メグちゃんもいい匂い。俺、タオルもいい匂いって言っただろ?」 そうだった…嬉し恥ずかし… 「どうぞ、乗って」 彼に促され、私はロボットのような動きでシートにお尻を着地させた。
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