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「返事は?」
あのですね…ドキドキ、トロリでお返事どころではないんですよ…
「メーグ?いい?…年下サル大学生クンに気をつけて」
メグをほんのちょっぴり伸ばすとそれだけ甘いんですか…新発見です。
「はい…」
「今、適当に返事したよな?」
「めっ…滅相もございませんですから…はぃ…あっつぃ…」
「そう?」
琉聖さんは頬を包み込んでいた手を私の首筋に当て
「あっついな…熱ある?大丈夫か?」
ともう一度額を合わせた。
「食欲もバッチリで元気モリモリ、大丈夫っ。送ってもらってありがとうございましたっ」
「うん、俺がそうしたかっただけ」
「あぁ…ぁあっと…美味しい食事もご馳走になってありがとうございましたっ」
「俺が楽しかった、ありがとう」
「ぇっと…あと…ティラミスもありがとうございましたっ。明日の朝、大切にいただきますっ」
「うん。こちらこそ、タオルありがとう。美味しく食べて…って…いつまでも話していられるんだけど?今度はもっと長く一緒にいたいな、メグ。部屋、入ってくれないとキリがない…入って、鍵掛けてくれたら帰る」
もう私のキャパでは返事のしようがなかった…コクコク頷くと部屋の鍵を開けて
「ありがと」
と何とかもう一度伝えてドアの内側に入って鍵をカチャ…チェーンをカチッと掛ける。
「もう顔が見たいけど…今夜は帰るよ、メグ。おやすみ」
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