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「ど…した?あぁ、タオル…」
「ごめん、ごめん、メグ慌てないで。寒い時じゃないから大丈夫」
そうは言ってもびしょ濡れだよ。
「はい、返してもらったままの…」
「ワガママ言っていい?」
「ワガママ?」
「違うタオルがいい。俺が洗濯したのじゃなくて…」
「ああああぁぁ…ぁ…ぁ…?私の洗濯物?」
「好きな匂い」
「……」
「お願い、メグ」
タオルを持って固まった私の頬を指先でツンツンとされて、ロボットのようにUターンした私は
「ど…ぞ」
両手で洗いたてタオルを献上する。
「ありがとう」
そう言ってタオルを手にした琉聖さんは両手でタオルをガシッと顔にへばりつけて
「いい匂い…」
と呟く。肌に張りつく本日のシャツはブラックでとてもセクシーだ…って…メグちゃん、ハシタナイ…デスヨ…
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