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「…冷たくて、アツい…」
「悪い…濡れたな」
琉聖さんは腕を緩めると、私の背中に濡れて引っ付いたキャミを軽く引っ張る。
「ぁ…ぉ恥ずかしい格好で…ぇっとですね、これにはワケがあってっ…」
「メグ、大丈夫。どんな格好でも可愛く俺を誘うだけ。ゆっくりワケを聞かせて」
私のむき出しの肩に両手を乗せた彼はすぐにその手を下ろすと、不快そうに自分の濡れたシャツの袖をバサバサとしてから…脱いだ…
ぉおぅ…さっきボタンは外してたから素早い…じゃなくって
美しい…って見てないで…ハシタナイ視線はダメだよ、メグチャン。
「そんなにあからさまに目を伏せられると…フラれた気分。ん?ワケは?」
「あ。お風呂掃除してたから…だから電話にも気づけなくって…」
「そういうことだったか。可愛くテレるとこ…最高に誘うよね、メグ…襲われた気分になりそう」
おかしなことを口にする琉聖さんだけど、もはやそれさえもドキドキ要素にしかならない。
彼はうつ向く私の顎に人差し指を添え、親指を顎先に掛けると…クイッ…ぁわわっ…これは…もしや…
「メグ、好き…すごく好き…俺と付き合って。可愛い彼女になって…めちゃくちゃ大切にするって約束する」
チュッ…
「返事は…聞かせてもらえる?」
「…たぶん…ドキドキ…好き…」
きゃーっ…ダメだ…言われた時よりドキドキだよ。
「真っ赤…嬉しい、メグ…キスしよう」
さっきのは?と思った時にはゆっくりしっとり唇が重なった。
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