quattro

12/21
4012人が本棚に入れています
本棚に追加
/123ページ
「これでいいか?」 ソファーの横には昨日畳んで積み重ねたままだった洗濯物があった。 「昨日寝ちゃって…今朝は早番だったから…」 と片付けられていない言い訳をする私に 「すぐ使う物はいいんじゃないか?」 そう言いながら手にしていたTシャツを頭から被せる。そしてバスタオルを取るとTシャツとお揃いの膝丈ハーフパンツを広げて 「さすがに下着いるか?」 と洗濯物の中から白いショーツを手にした。 「りゅっ…せ…さんっ、ご自分で可能、可能っ」 「絶対安静ってトイレ以外はじっと動かないんだぞ?ん、足…デコピタに気をつけて通すな…ん…」 恥ずかし…何度か彼に脱がされたことのあるショーツだけれど、履かせてもらうっていう行為は初めてで、恥ずかしくて…それでもじゅわぁを思い出して…メグチャン、イツカラえっちぃコに…ナッタノ? 「どうした?」 「どうも…全く、全然、何にも何ともしてないよっ」 「可愛い全力否定だな…肌をピンクにさせて…いい匂いさせて」 バレてる?でも、チュッ…膝にキスをした琉聖さんはハーフパンツも私に履かせると 「よし、メグ…すぐに聞いてやれなくてごめんな…」 と言いながらローソファーに座って私を膝と腕で包むように座ると 「何があった?言えることから聞かせて」 私のタオルドライしただけの髪をそっと撫でた。
/123ページ

最初のコメントを投稿しよう!