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「○○ちゃんはお休みの日は何をして過ごすの?」 「最近は動画配信サービスで映画をみることが多いですかねぇ」 「そう。どんなジャンル?」 「ヒューマンドラマかな。○○さんは?」 「僕も一緒。じゃあ今上映中の『××』ってもうみた?」 「まだみてないです」 「良かったら一緒にみに行かない?」 「行きたいですっ」 はぁ…なんか違う。こんなスムーズに行くなら輪島クンも悩まないよね。 ローソファーに寝転がったまま、スマホで小説を閉じて、コミックサイトへと移り、毎日読み進めているマンガを開く。 「ぃやぁ…やだっ……待ってっ…」 「待てないっ…もう準備万端じゃん…ヌレヌレ…」 「ぃやんっ…言わないでぇ…ぅん…」 はぁ…こんなにガッツリ濃厚に絡めるなら輪島クンも悩まないよね。 私、木梨メグ(25歳)は、勤務先ベーカリーのアルバイト、輪島亮輔(わじまりょうすけ)クン(20歳)の恋愛相談の返事に行き詰まって、スマホで小説やコミックを指南書として読み始めていた。 恋愛経験に乏しい私だが、何故か見た目でそうは思われていないらしい。大学生クンに頼られて頑張ろうと思いつつ、小説やコミックにハマっていきそうな今日この頃。
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