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「犯罪をそそのかした教唆犯のアンタをここに入れるワケにはいかない。帰って」 そう言った琉聖さんは私のこめかみに唇を落としてから、私の手にあるボードを外に掛けた。唇を噛み締めるマキコって人の鼻にはファンデーションを突き抜けた汗が無数に乗っている。 「あ、バイトを辞めさせたのはメグじゃない。店長だ。当然だよな、襲うっていう行為をする者を信用して雇用しておけない。輪島の親にも連絡が行っているから…って、アンタもう輪島が辞めたこと知っているんだ?」 「親に言われて、私との連絡を断つっていう連絡があったから」 「へぇ、残念だな…輪島とアンタはお似合いだと思うけど。これだけの大人がアンタの非情な言動を知っているんだから二度とメグの前に現れんなよ。次は被害届を出す。じゃ、せいぜいお友達作りから頑張って」 彼は私の腰に腕を回してドアに手を掛ける。マキコって人はデニムのミニスカートがパンパン音を立てそうな勢いの大股で立ち去り 「すご…」 私は思わず意味のない一言を呟いた。 「メグがいて良かった。いなかったら知らず知らず、メスザルをもてなすところだった」 琉聖さんは店内を歩きながら小さく言う。 「本当にあんなことを…言うんだね。そういうパターンもありって…信じられない」 「AVばっか見てるんじゃないか?強引にヤられても感じるってやつ」 「こわっ」 「メグには無縁だろ?夜も朝も俺と愛し合ってるからな…ヤるって言うのではない行為な」 じゅわりそうになるから、店内でのシロップボイスはお控えください。
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