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「.........っ、美羽、引っ付くな、重い、」
冷たくそう言う玄ちゃん。
「むぅ〜っ、玄ちゃんってば!」
玄ちゃんが冷たすぎて、むくれてしまう私。
「.........お前さ、来年受験生だろ」
まるで、〝勉強しろ〟と言うような口ぶり。
「たっ、確かにそうだけど..................っ、」
でもさ、その前に...............
「夏、ってものがあると思いません?」
下から覗き込むように玄ちゃんを見ると。
「っ、ばか。どこで覚えてきたわけ?その目」
そう言って、
私のおでこをパチンッと弾く玄ちゃん。
「ぅ、痛いってば、玄ちゃん〜〜‼︎」
おでこを抑えながら玄ちゃんに嘆くと。
「じゃ、痛くないこととする?」
私の頬に手を添えてそう言う玄ちゃん。
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