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新くんは私の頬に触れたままでいて。
おまけに、視線が交わってるから。
っ、めちゃくちゃ恥ずかしすぎて............
たぶん、真っ赤であろう、私の頬。
「っ、新く、ん、恥ずかしいよ............」
無意識にそう言えば。
「っ、やべ、俺の方がやばいわ、」
困ったような声を出す新くん。
「ぁ、らた、くん?」
不思議に思いながら新くんを呼べば。
「これからは、隣で守るから。
俺の前では、キラキラしてて」
新くんの言葉が私の耳に届くと同時。
「............んっ、」
爽やかなレモンの香りと共に、
くちびるに触れた、柔らかい温もり。
それに、
視界には目を瞑っている新くんの顔があるから。
それが、
キスだと気づくのには時間はかからなくって。
「〜っ、新くんの、隣にいたい、です、」
キラキラな新くんには釣り合わないと思うけど。
でも、それ以上に、新くん〝好き〟だから。
これから始まるのは、
2人の──────きらきらの夏休み。🍋
fin.
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