きらきらの夏休み。

1/3
120人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ

きらきらの夏休み。

7月下旬、ついにやってきた〝夏休み〟 〝夏休み〟は、 私、上村澄花(うえむらすみか)にとって。 唯一、きらきらしてる期間。 つまり、至福のひととき。 「あっ、〝キラキラる〟、だ、」 今日は、夏休み初日の土曜日。 私の目の前コトンッと置かれたのは、 キラキラした透明のドリンク。 そのドリンクには、 レモンが付いててとても綺麗だから。 私は、〝キラキラる〟って呼んでる。 「ふっ、澄花、命名のドリンクだもんな」 そう言って、キラキラした笑顔で笑う、 私の幼なじみ、向井新(むかいあらた)くん。 私と同い年で、同じクラスで、 学校では、もの凄くモテモテで。 おまけに頭も良い新くん。 イジメられっ子の私とは違って、 〝天と地〟ほど違う存在の新くん。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!