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きらきらの夏休み。
7月下旬、ついにやってきた〝夏休み〟
〝夏休み〟は、
私、上村澄花(うえむらすみか)にとって。
唯一、きらきらしてる期間。
つまり、至福のひととき。
「あっ、〝キラキラる〟、だ、」
今日は、夏休み初日の土曜日。
私の目の前コトンッと置かれたのは、
キラキラした透明のドリンク。
そのドリンクには、
レモンが付いててとても綺麗だから。
私は、〝キラキラる〟って呼んでる。
「ふっ、澄花、命名のドリンクだもんな」
そう言って、キラキラした笑顔で笑う、
私の幼なじみ、向井新(むかいあらた)くん。
私と同い年で、同じクラスで、
学校では、もの凄くモテモテで。
おまけに頭も良い新くん。
イジメられっ子の私とは違って、
〝天と地〟ほど違う存在の新くん。
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