ナプキンから始まる出会い

14/29
前へ
/29ページ
次へ
テーブルの上には、マルゲリータにハラペーニョがトッピングされているピザ、季節限定のピザ、ポテトフライにフライドチキン、サラダ、飲み物にお酒も置いてある。 そして、イチゴが乗ったホールケーキも置いてある。 「さぁ、食べましょ。」 ひとつのソファーに、ふたり座る。 「うわぁあ。」 「美味しそう!」 美喜は、座りながら身体を動かす。 「うふふ。」 「どうぞ、召し上がれ。」 そんな様子を見て微笑む。 「いただきま~す。」 「んっ。」「美味しい!」 季節限定のピザを口に運ぶと喜びの顔をする。 「若菜ちゃんのマルゲリータいただきっ。」 ハラペーニョがトッピングされているピザを口に運ぶ。 「からぁい!」 「ベロがピリピリするよ~。」 顔を真っ赤にしながら、口を『イー』っとする。 近くにあった飲み物を勢いよく飲む。 「うふふ。」 「ハラペーニョが好きなのよ。」 「このピリピリが美味しいの。」 そう言って、ハラペーニョがトッピングされているピザを一口食べる。 「辛いけど、美味しい。」 少し涙目の様子、だが、美喜はいつでも笑顔だった。 「何か、映画でも観る?」 「どんなのがいい?」 「笑えるのがいいなっ。」 美喜は、ポテトフライをつまみ、指先を舐める。 「コメディね。」 「あっ!」 「これはどう?」 「修学旅行最終日の夜を舞台に、男子生徒5人VS教師陣5人が超アップテンポで繰り広げられる青春コメディの舞台。」 DVDのパッケージを美喜ちゃんに見せる。 まるで、プレゼンテーションのように。 「いいね!見ましょ!見ましょ!」 美喜は、笑顔で観ることに賛成してくれた。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加