ナプキンから始まる出会い

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「どうぞ。」 タオルを真宮 美喜(まみや みき)に渡す。 「ありがと。」 笑顔でタオルを受け取り、濡れた髪の毛をタオルで押さえるように拭いた。 部屋に入ると、映画のDVD、小説の本が、本棚いっぱいに収納されている。 「わあ。すごい。」 「本が沢山。」 目を輝かせながら、本を撫でる姿に私は、微笑んだ。 「DVDもね。」 少し微笑みながら、着替えの洋服を渡す。 洋服を受け取り、着替える。 「でも、素敵よ。」 「好きなものがあるって。」 茶髪のショートカットの襟足を触りながらアナタを見つめる。 少しの沈黙のあと、私は口を開いた。 「あの…葉月 若菜(はづき わかな)です。」 「はじめまして…。」 私は、手を動かした。 「真宮 美喜(まみや みき)です。」 名一杯の笑顔で、差し出された手を握った。 「知ってます。」 『アハハ。』 二人して、笑い合った。
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