俺と三瀬川の番人と

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「真吾!真吾ーーーー」  白い天井と、俺に覆いかぶさるように泣いている母さんの白髪だらけの頭。  還ってきたんだな、俺は。 「母……さん」 「喋らなくていい!無理して喋らなくていいの!」  せっかく母さんに兄ちゃんの土産話が出来たのに、しばらくはお預けだな。  ピアス開けまくりの、ヘビィな男になっていたけど、母さんは信じてくれるかな?  三瀬川の番人は、馬鹿たれな俺の命を救ってくれた、優しくてカッコイイ圭吾兄ちゃんだ。  石積みごめんな、兄ちゃん。  俺が死んだら、二人で番人に復活してやろうぜ!  それまで母さんは、俺が守るよ。                    完
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