あの日のミルキーウェイ

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「ごちそうとまではいかないけれど、明日の夕飯は少し豪華にするから。ミキちゃんも到着するしね」  夕飯が終わった後、伯母がみんなに宣言するように言った。 「ミキちゃん?」  聞きなれない名前に私は伯母に聞き返す。ミキちゃん……聞いたことあるようなないよな名前だ。 「マルくんのお父さんはおじちゃんの二番目の弟でしょ? ミキちゃんは一番目の弟のお家の子よ」 「たしか、マルとおんなじで十歳じゃなかったけ?」  晩酌していた伯父が口を挟む。もう酔っ払っているのか、ほんのりと顔が赤い。「明日から我が家も賑やかになるなぁ」 「やんちゃ坊主の健太がいるだけで毎日やかましいけどね」と夏海姉ちゃんが笑い、健太が「うるせー」と膨れる。  そんな会話の応酬に私は思わず吹き出してしまった。  ミキちゃん。健太や夏海姉ちゃんと同じく私にとっていとこに当たる人物だ。どんな人なんだろうか……。  翌日も私は健太に連れ回され、町中あちこち移動した。さらには彼の小学校の友達と引き合わされ、なぜか彼らととものかくれんぼや鬼ごっこをすることになってしまった。
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