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突然の別れ
僕と君の別れは突然やって来た。
僕の顔を覗き込む彼女……。
僕に向かって何かを言っている彼女……
動転した僕は彼女の言った言葉が
理解できなかった。
「南ちゃん……」最後に呟いた言葉。
彼から伝えられた突然の別れ。
彼が私の目の前に座ると、
「いつか、また会える時がくる……」
と短い言葉を私に告げた。
「匠くん……」私はそう呟いた。
そして、
僕は……
私は……
ゆっくりと目を閉じると、
一瞬で暗闇の世界へ導かれた。
僕らが聞いた最後の言葉……。
「……テム障害」
「システム障害……全ての記録を消去します」
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