置き去り

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あなたたちは私を置き去りにする するすると淡く溶けてゆく 孤独には慣れたはずだとばかり思っていた けど勘違いみたい どうしようもなく喉が渇いた 周りには飲む物がこれっぽっちもない あの人たちは私を見殺しにする気か 歩けど歩けど 黄色い砂ばかり 生まれたての太陽はそんな私を嘲笑う まるで学校の頃に受けたいじめみたい 無性に気持ち悪い 吐き気がもよおす ヒリヒリピリピリと 喉は焼ける 喉元に手を当てきつく締める なにも死のうとしてる訳じゃない 痒みと痛みを紛らわす為 手に不思議と力が更に入る これは私の意志じゃない 本能いや快楽におぼれたい衝動 ..なるほど これが成れの果てってやつか
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