出会い

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出会い

「お前、ヒナタだよな。久しぶり、やっとみつけた」  そう後ろから声をかけられて、いきなりすごい力で肩を掴まれた。とっさのことに驚いて、勢いよく振り返る。  するとそこには上下揃いのジャージ姿の男がいた。 (誰だこの人、ほんとに知らない) 「えっ、何ですかいきなり。人違いじゃないですか」 「いや、お前はヒナタだよ。……魂の匂いが同じだ」 「何を言ってるんですか?」  この人に関わってはいけない。直感的にそう思った僕は、肩に置かれた手を振り払って、走ってその場を立ち去ろうとした。 しかし、男は追いかけてきて、構わずワケのわからないことを話し続ける。 「あー、悪い悪い、いきなり過ぎるよな。ヒナタってのは前世のお前のことな。で、俺はそのヒナタと一緒に家族としてずっと暮らしてたんだ。まあ、今の姿で会うのは初めてだからな、動揺しても無理はないけどさ」 「何の話をしてるのか、わからないんですけど……!」
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