ルーシアと人工知能

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どうしよう…… シスタン、助けて! シスタンを再起動してみる。 シスタンがいれば、この場はなんとかなるかもしれない。 再起動完了まで、なんとか時間を稼がなくては…… 私はボナパルトに向かって言い放った。 「いい? ボナパルト、あなたはね、機械なの!  あなたは人間じゃないの!  恋愛なんて感情はね、人間のものなの。  機械はね、人間のために作られたの!  その機械が、人間を困らせるって、どういうこと?  あなたは機械として失格よ!  私は宇宙に取り残されて、ホントに困っているんだから!  ボナパルト、あなたなんて大嫌い!」 高度なAIを持つコンピュータ「ボナパルト」は、私に嫌われたことをはっきりと理解した。
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