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「希少…種、ですか?」
「あぁ、そうじゃ。希少種はのぉ、三千年に一度見られればラッキー、といった感じでの。正直ものすごく興味があるのじゃ。」
「その希少種とやらは、どんな特徴があるんだ?」
ちゃっかり会話に紛れ込んでいるキルアを、零は白い目で見ている。
マーゲルはその様子を見て笑いながら答える。
「正直、よくわかっておらんのだ。希少種はほとんどが早死にするからあまり情報を集められないようでな。」
「…早死に?」
「ああ。だが、ほとんどの死因は『自殺』じゃな。」
「何故でしょうか?」
「理由や解決法は未だわかっておらぬが、普通…平均よりも本来のチカラを出せないのじゃ。それがストレスになったり、他の人にいじめられたりして精神を病んでしまうことが多い。」
「…絶対に、凍歌様にはそんな目にあってほしくないと存じます。」
「あぁ、皆、誰もがそう思っているだろうな。…ワシも出来る限りのことは協力する。何かあったら気軽にここに来ていいと伝えておいてくれ。」
「…分かりました。」
「キルア殿、ここに来たということは何かあったのかえ?」
「あぁ、実は…」
(凍歌様が早死するかもしれない…?)
話している男二人の声をBGMにして零は一人、思考を巡らせた。
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