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変態メイドさん(達)
「凍歌様あぁぁぁ!!お待ちくださいませえぇぇぇえ!!!」
突然ですが僕は今、メイドさん達に追われています。
「はぁ、はぁっ、まだ一ヶ月もあるんですから、はぁっ、そんなに急がなくっても…、大丈夫ですか、ら。」
思ってたよりも体力があるメイドさんに驚きながらも必死で逃げた。
息絶え絶え、急がなくても大丈夫だ、と伝えると急にみんなピタッと静止した。
「はぁ、はぁ、あ、あの…?」
「息切れしながら話す凍歌様、すごいえっちです。」
思いもしなかった言葉に、僕も固まってしまった。
そんなマジな顔で言わないでくださいよ。
「え、ええ、えっちなんて言わないでくださいっ!!――んぐ。」
油断していたせいで捕まってしまった。僕を掴んでいるメイドさんの目はギラギラと、まるで獲物を見つけたトラのように光っていた。
「ひっ。食べられる…」
「なんですか。急に襲ったりシませんよ。」
今の、僕が言ってる意味とちょっと違いましたよね?
「もちろん、性的な意味で。」
「変態っ!」
やっぱり。うちのメイドはみんな変態なんでしょうか。
「そんな、違いますよ。襲わないと言っているんですから。」
「それに凍歌様を襲うなんて恐れ多い…」
「本当なら今すぐにでも襲っちゃいたいくらいなんですけど…」
やっぱり変態だ…父上、母上、この人たち危ないですっ。
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