出発

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「凍歌様、起きてくださいませ。支度は済ませましたので、着替えてご飯を食べてください。」 「う〜ん…零しゃぁ?」 「…!!お、起きてくださいませ!」 …はっ。今日は学園の入学式。これからは寮生活になるんでした。 「おはようございます。」 「はい、おはようございます。お召し物を汚されないように、着替える前にお食事を取られてくださいね。」 「うん。」 机の上に、すでに食事が用意されていました。 「あ、安心してください。他のメイドは部屋に入れていませんので。」 心配はしてないんですが… 「ありがとう。では、いただきます。」 やっぱり、ご飯は美味しいな。学園ではどんなご飯が出てくるんだろう。 そんな事を考えながら朝食を食べ終えました。 「ごちそうさまでした。」 「お粗末様でした。」 そういえば、メイドは零一人なのかな?まぁ、ついたらわかるでしょう。 「では、これに着替えてくださいませ。」 「ん、ありがと。」 ぱぱっと着替えて零に声をかけた。 「着替えは…って、零?」 「着替えているところを見ていてはいけないでしょう?」 …零は、真面目だな。 「では、出発する前に奥様に挨拶へいきましょう。」 ぱぱっと食器を片付けた零は、そう言った。 「うん!」
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