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ここの部分に関してはあまり触れてほしくないようでした。
「好きになったときにはもう周りも何にも見えないぐらいにそのことしか考えられなくなっちゃった。どうしようもないよね。皆私のこと、大事にしてくれたのに、私は皆んなのことを大事にできなかった。だから、会わせる顔がない」
環ちゃんから感じるものは、友人関係への後悔。でも、それは掛け違えてしまっただけで、まだ取り返しのつくものなのではないでしょうか。
(だって、そうじゃないと、私たちを脅してでも環ちゃんと一緒に居たいなんて言い出しません)
「もしかしたら、元カレのことももう少し冷静に見ればまた違う見方が出来たのかも。でも、もう全部終わったことだから」
終わったこと、にしてはいけない気になりました。
「環ちゃん、松野くんともう一度会ってみる気はないですか?」
あの緒方さんと仲良くできる松野君ならきっと、環ちゃんとやり直せる。松野君に会ったことのない私ですが、謎の確信がありました。
「一度何かですれ違ってしまっても、やり直す意思があれば、きっと。どうにかなりますよ!」
環ちゃんに後悔を抱えたまま過ごしてほしくない。
けれど、私は決定的なミスをしていたのです。
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