第五章 波乱のカルピス

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「ちょっと待って。なんで冴島センセが松野の名前知ってんの?」 「あっ......」  そうです。環ちゃんは松野君のことを元カレと言うだけで、お名前までは明言していなかったのです。 「緒方クン大学の人だし、そっか。”あのこと”知ってて私のこと笑ってたんだ」 (あのこと?)  私に思い当たる節はありません。  しかし、何もわかっていない私を置いて環ちゃんはお金を置いて席を立ちます。 「サイアク。私、帰るから」 「ち、違うんです! 環ちゃん!」
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