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案の定、島田組の上部組織が雇ったヒットマンらしき連中が、病院内に乱入してきたようだ。
冴木了司が見抜いたように、たぶん上部組織の組員は1人もいない。
全部外注のヒットマンを送りこみ、上部組織の侠仁連合には足がつかないようにしているのだろう。
そんなのはやっぱり、ただのテロ集団か傭兵部隊に近い。
もうすぐこの綾波優斗の病室にも乱入してくるだろう。
俺はベレッタを構えて、病室の入口の方を凝視した。
一応中に入れないように、入口前に様々な障害物を積み重ねてあるが、奴らならすぐに突破してしまう可能性も高い。
いよいよ病室の扉を派手にこじ開けようとする打撃音が聞こえてきた。
たぶん、雇われヒットマン共だ。
あの扉の前の障害物にどのぐらい耐久性があるのか…。
俺は入口を凝視しながらベレッタを再度構え直した。
病室の扉はそのうち障害物が押しやられ、かなり乱暴にこじ開けられた。
荒っぽくこじ開けられた扉の影に、3人ほどの男の姿が見えた。
全員、雇われヒットマンだろう。
俺はすぐに奴らに向けてベレッタを威嚇的に発砲した。
だが弾丸に限りがあるので、無駄弾はもう撃てない。
今度撃つ時は、確実に奴らの身体を撃ち抜かねば、いよいよこちらの命が危ない…。
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