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その時、廊下の方から派手な足音がして、後3人ばかり別のヒットマンが加勢にやって来た。 そいつらがすぐにこちらに向けて銃弾を撃ち込んできた。 5対1か… 形勢は益々不利になった。 さらに多勢に無勢だ。 奴らのターゲットは俺ではなくあくまで冴木了司ではあるが、俺に今、ヒットマン共は顔を見られているから、間違いなく証拠隠滅のために俺を殺すつもりだ。 俺は手に持った棚を盾にしながら、なんとかベレッタを撃って応戦した。 いや、応戦というより、ほとんど攻撃による防御だが、もうそろそろ弾切れだ。 いよいよ万事休す… と思ったその時だった。 全くもって訳のわからないことが、突然巻き起こった。 何故だか知らないが、目の前の俺を狙うヒットマンが、いきなり3人ほど一斉にその場に倒れ込み、そのまま動かなくなってしまったのだ。 どうやら3人とも、確実に絶命しているようだ。 一体何が起こった?! だが最初は何が何だかさっぱりわからなかったが、もう1人飛び込んできたヒットマンが心臓を撃ち抜かれて倒れた時、自分の背後から何かが凄まじいスピードで飛び込んできていることに気がついた。 そうだ、 今、後ろの窓は開いている。 そう思って振り向いた時、遠くの方のビルの屋上に、ライフルを構えている人物の姿が微かに見えた。 あれは…! よく見るとそれは、あの廃墟のホテルで放免した作業着姿のヒットマンだった。 その時、残った1人のヒットマンが病室の扉に飛び出して、こっちに銃を向けてきた。 だがすぐにこいつも、心臓を一発で撃ち抜かれ、断末魔の表情を浮かべながら、俺の目の前に倒れ込んだ。
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