254人が本棚に入れています
本棚に追加
転生
目が覚めると、晴天だった。
おかしい。
とりあえず、一度目を閉じた。
私は雨の中、傘もささずに歩いていて、そして……多分雷にうたれて死んだ。
雷が私を殺した。
いや、まぁ飲酒運転のトラックとか、そんなんじゃないだけましだよね。
で、それを踏まえた上で、もう一度目を開けてみよう。
「晴天ですな…」
「あら、お嬢様、お目覚めになりましたか?」
声がする方を見ると、そこにはメイド服のようなモノを来ている女がいる。
たぶん20才前後だと思うけど、金儲け以外でそういうのイタイよ。コスプレだって、今時メイドなんてないんじゃない?
いや、ド田舎暮らしの私が、オタク界隈の事など何も知らないんだけどさ。
「お嬢様?」
「……」
どうしよう、お嬢様とは誰なの?この人、じっと私を見ているけれど初対面よね。
そして私はお嬢ではないし…。
最初のコメントを投稿しよう!