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第5話 日常に戻った感じ。
翌日6月21日(水)は娘のほうが学校公開&授業参観だったけど、まだ喉が痛いし、保護者が一日出入りする環境は疲れるという娘の意向で、今日も娘は休み。
結局月曜から三日も休んじゃったから、さすがに担任の先生から放課後に様子見の電話がきたわ。
『○子ちゃん大丈夫ですか?』
「はい、喉の風邪を引いちゃって月曜は微熱もあったんですけどね。今は喉の痛みだけで結構落ち着いています。今日も授業参観じゃなきゃ行かせたかったんですけどね」
『あー、なるほど。確かにひとの出入りが多いと緊張しちゃいますからね。明日はどうでしょう、学校にこられますかね?』
「はい、明日は行こうねと言ったらうなずいていたので。それに三日も休んだので、さすがに本人も休みに飽きていると思います」
『あははは、そうですか。ではお待ちしていますね』
――ということで翌日、6月22日(木)。
「はぁ~あ、学校行きたくないなぁ。まぁ行くけど」
と言いつつわたしの車で優雅に登校する娘。4月から5月は学校に行きたくない気持ちが身体にも出ちゃって、朝は吐き気と腹痛で起きられずに遅刻ばかりだった。
今はそういう身体症状はすっかり落ち着いたけど、登校班での登校途中で必ず『同じクラスのきらいな男子』がいる班と合流しちゃうので、怖くて歩いて行けないのである。
朝、その男子と昇降口で顔を合わせるのも怖いので、登校は全員が教室に入った自習の時間がはじまったあと。朝の会に間に合うようにという感じになっているのだ。
まぁ朝の会までに行けることは稀で、二時間目とか中休みから行く日のほうが多いのだけども。
「まぁ病み上がりだし、保健室とか利用してもいいんじゃない? 一日あさがお教室で過ごしてもいいと思うよ」
「そうする~。じゃあ帰りも迎えにきてね」
「はいよ~」
下校も嫌いな男子と帰り道が途中まで一緒、しかも奴は自分を見つけると追いかけてくるということで、やっぱり車での迎えが必要なのである。
毎日面倒くさい限りだけど、それでも学校には行ってくれたほうがいいので、ほいほい車を出す佐倉である。
放課後に英語塾に連絡して退塾する旨も告げて、ひとまず娘のストレス源を少なくしていった。これでまた少し気分が上向いてくれるといいんだけどな。
「英語も塾はいやだったけど、英語自体は少し好きになれたよ」
と娘は言っていたから、教材費と三ヶ月分の月謝も無駄ではなかったと思おう。
「しかし今日は本当に大雨だなぁ」
こっちで大雨なら沖縄は晴れているといいなと思いつつ。夫は今頃なにをしてるかねぇ、マジで感染対策しっかりやっているだろうな……とそればかりが気になるわ。
とは言いつつ『買ってきて欲しいお土産リスト』はしっかり夫にLIMEしておく。
そうじゃないと別にいらない、どうでもいいものをいっぱい買ってきちゃうからな、我が夫……きちんと指定しておいたほうが事故が少ないのよ、マジで。
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