6月

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[14日]  自宅から約500メートル離れた位置にある横断歩道を渡り、走るのをやめた。ここのところ、傘持参の日が続いているが、今朝の出番はなさそうであった。おはよう一直線、生島氏と残間氏のトークを聴く。水曜名物である。ラジオの電源を切り、アンソロジーの続き。石井好子の『カレーあれこれ』と内館牧子の『カレーライス』を読む。終点下車。立ち食い蕎麦屋に入り、朝飯をしたためた。  食堂の券売機に買物カードを挿し込み、コーヒーを選択した。壁際の席に座り、ケロニ屋のチョコクロワッサンを食べた。近くの卓席で、海底原人(ラゴン)冷凍怪獣(ギガス)が食後の軍人将棋を楽しんでいた。審判役は棲星怪獣(ジャミラ)がつとめる。食堂を去る前に、冷水を一杯、体内に流し込む。うまい。生き返る気持ちだ。休憩場所の長椅子に腰をおろし、秘宝、巻の七「闇法師」の続き。読後、約20分仮眠。  井上ひさしの『セントルイス・カレーライス・ブルース』と小津安二郎の『処女作前後 ライス・カレー』を読んだ。デパートの地下売場にもぐり、白飯を二つ買った。飲食街の中華料理屋に足を進め、テイクアウトを頼んだ。帰途、コンビニに寄り、氷を買った。夕刊紙(ゲンダイ)の見出しは「〔やらせ質疑応答〕に不満噴出」であった。自宅に戻り、腕立て伏せを90回。酒食の後に、岸辺露伴の第8話「ジャンケン小僧」の音声解説(オーディオコメンタリー)を聴くつもりである。 ♞トリスクラシックの「NATURAL MINERAL WATER」割り。豆腐と餃子。 d8227c23-1401-43d9-ab9c-6bd496deafe1 [16日]  巻の七「闇法師」を読了した。地元駅に着いた。改札を抜けて、飲食街へ足を進めた。豚カツ屋の暖簾を割り、空いている椅子に腰をおろした。食前に生レモンサワーで喉を潤す。冷奴(大将手作りのタレが旨い)を肴にして、二杯目(清酒常温)と三杯目(左に同じ)を呑む。酒の後に、タラフライと豚汁で飯を食べた。  帰宅後、温水を浴びた。体を拭き、服を着た。洗面所に入り、歯を磨いた。居室に行き、ポータブルプレーヤーの電源を「ON」にした。音声解説を聴きながら、第8話『ジャンケン小僧』を観る。脂が乗った高橋(一生)露伴に対して、小僧役の柊木陽太が堂々と渡り合う。演出も巧いのだろうが、演者の才能がなくては、こんな芝居はできない。  後日、陽太君の芸歴を拝見したが、なかなか立派なものである。迂闊に「天才」という言葉は使いたくないが、将来性は高いと思う。未来に制作される(はずの)。  翌日の朝が訪れた。起きざまに、カーテンを開けた。窓ガラス越しに、待望の青空が見えた。洗顔後、身支度を整えた。近傍のコインランドリーへ数日分の衣類を運んだ。二番目に安いマシンにそれらを放り込み、持参の粉末洗剤を撒いた。指定の金額を投入し、起動ボタンを押した。終了まで約30分を要する。  家に戻り、テープに録音したマーチンの番組を聴きながら、バルコニーの竿に脱水ものを吊るす。怖いのは、天気の急変というやつ。台所の電気ケトルにミネラル水を注いだ。沸騰後、インスタントコーヒーを淹れた。飲みつつ、メディアックス社の『松本清張映像作品 サスペンスと感動の秘密』を再読する。  二度目の外出。駅前の銀行に入り、現金を補給した。帰途、弁当屋に寄り、シャケ弁当とおにぎり二個を買った。コンビニに寄り、かち割り氷と甘味を買った。夕刊紙の見出しは「自治体 病院悲鳴 マイナ大パニック」であった。 ♞今夜は『怪獣大戦争』の音声解説を聴くつもりである。土屋嘉男氏、登場。
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