3月

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[30日]  約500メートルを走り終えたところで、ラジオの電源を入れた。おはよう一直線を聴きながら、駅に至る道を歩いた。階段をくだり、プラットホームへ足を進めた。車両に乗り込み、座席に腰をおろした。扉が閉まり、電車が動き始める。トキオ収録の「見えない鎖」を読む。とは懐かしい。終点下車。改札を抜け、外に出た。徒歩で5分ほどかかるカフェに入り、朝飯をしたためた。  休憩場所の長椅子に座り、ケロニ屋のクリームパンと売店のおにぎりを食べた。朝飲んだので、昼コーヒーはなし。ゴミを始末してから、椅子に戻る。トキオ収録の「地に伏して」と「夢の研究所」を読む。夢を題材にした小説は俺の好物だが、無条件で…というわけでもない。20分ほど仮眠。体がかなり楽になる。  旅の空収録の「パリから南仏ニースへ」と「サン・ドニの女たち」と「モンパルナスの〔クーポール〕」を読んだ。池波先生は旅行エッセイの書き手としても一流である。数分遅れで地元駅に着いた。直結スーパーにもデパートの地下売場にも、俺の欲しいものはなかった。飲食街の居酒屋へ行き、テイクアウト商品を二つ選んだ。接客担当のおにいちゃんに代金を渡し、店を離れた。  家路の途中、コンビニに寄り、晩酌に使うかち割り氷(容器入り)を買う。夕刊紙(ゲンダイ)の見出しは「3・31解散説 永田町混乱 ドヤ顔」であった。酒食の後に『六角精児の呑み鉄本線 日本旅/冬・津軽鉄道、弘南鉄道を呑む!』を観るつもりである。 ♞酒はブラックニッカの「サントリーソーダ」割り。肴は刺身四種と豚汁。 02815afb-225d-4b9d-b009-b352319cfc80 [31日]  眼が覚めた。枕辺のアナログ時計が「朝の8時」を示していた。起きざまに、天気を確かめてから、洗面所に入った。台所の電気ケトルにミネラル水を注いだ。屋内の吊るしものをバルコニーへ移動させた。台所に戻り、沸き立ての湯で即席コーヒーを淹れた。居室に行き、DVDプレーヤーの電源を「ON」にした。呑み鉄本線の「春・島原鉄道を呑む!」を観る。まったく愉快な番組である。  施錠後、家を離れた。階段を下り、地元駅の方角へ歩いた。跨線橋を渡り、駅の向こうに体を運んだ。大事な用を済ませてから、商業ビルの2階にある理髪店に入り、伸び放題の髪を刈ってもらう。バリカン泣かせのである。店内に小林明子の『恋におちて』が流れていた。店を出て、十分ほどかかる中華料理店に足を進めた。本日のランチ、ラーメンとチャーハンのセットを頼む。  帰途、両替屋(銀行)に寄り、生活費(現金)を補給した。レストランに寄り、スイーツを食べた。家に戻り、吊るしものを取り込む。作業後、再び外出。ランドリーに入り、一番安いマシンに数日分の衣類を放り込んだ。コイン投入後、起動ボタンを押した。所要時間は約30分。  家に戻り、テープに録音した『ラジオで語る昭和のはなし』(の最終回)を聴きながら、脱水ものを吊るした。なぜ終わってしまうのか、未だに納得できない。再度外出。近傍の百円ショップとスーパーに行き、必要な商品を買った。 ♞酒はブラックニッカの鉱水割り。肴はポテトフライ、焼きそば、煮卵など。 5fd0f5d6-272e-47e7-b509-243bf992c1e7
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