4月

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4月

[2日]  洗面所に入り、歯を磨いた。居室に戻り、円盤(DVD)再生機の電源を「ON」にした。夏雪ランデブーの第5話を観る。泥酔した主人公にという展開。そのことに気づいていない(気づける筈がないが…)奥さんの反応が面白い。設定を生かした秀逸な笑い(ギャグ)である。本篇の高い完成度に加えて、エンディング・アニメーションもよくできている。傑作の域だと思う。  枕時計が「朝の8時半」を示していた。起きざまに、寝室のカーテンを開けた。今日の空はどんより曇っている。洗顔後、電気ケトルに水を足した。沸き立ての湯で、即席コーヒーを淹れた。山崎製パン社の「うずまきチョコデニッシュ」を食べながら、熱いやつを飲む。愛機起動。エキサイトとエブリスタを呼び出し、転載に没頭。小休止のあと、へっぽこカラー写真を3枚投稿した。  施錠後、部屋を離れた。爆笑問題の番組を聴きながら、隣り町の方角へ歩いた。貸し円盤屋に足を進め、借りていた3枚を返却箱におさめた。検索機を操り、来週観る円盤を決めた。一旦店を出て、餃子の○将へ向かった。カウンターの椅子に腰をおろし、遅めの昼飯を食べた。天津飯とギョーザ、ミニラーメンのセット。相当なボリュームだが、全て胃袋の中に消えた。昼間酒はひかえる。  食後、大きめの古書店に行く。各棚を眺め、読みたい本を探した。文庫4冊を篭に入れ、勘定場へ運んだ。代金は700円ぐらい。円盤屋に戻り、今週の3枚を借りた。もし同店が「閉じる」ようなことになると、大変困る。絶対に困る。時間を選ばずに楽しめるDVDは俺にとって、まことに重宝なものなのだ。帰途、ドラッグストアとコンビニに寄った。部屋に戻り、温水を浴びた。 ♞ブラックニッカの「からだにすっとしみわたる軟水」割り。飯は半額弁当。 b0b5d17a-2011-4e8c-943a-9b4045e071b1 [3日]  約500メートルを自分の速度で走り終えた。おはよう一直線を聴きながら、歩廊へ足を進めた。発車と同時にハルキ文庫を開いた。トキオ・ウィルスの続き。読後、目蓋を閉じた。睡眠(ねむり)が不足しているのに、どういうわけか、終点まで一睡もできない。月曜は毎回こうだ。改札通過後、蕎麦屋の暖簾を割り、大将に代金を渡した。飯の上で、目玉焼きを適度に崩し、ガガっとかき込む。  食堂の券売機に買物カードを挿し込む。ホットコーヒーを選択すると、残金が削られ、チケットが発行された。壁際の席に陣取り、マスクを外した。ケロニ屋のクリームパンを食べながら、コーヒーを飲む。隣席に海底原人(ラゴン)が出現し、弁当の包みを解く。主菜副菜、ともに。休憩場所の長椅子に腰をおろし、新潮文庫を開いた。太田和彦の『ひとり飲む、京都』を読み始める。抜群に面白い。  京都、夏編1日目「ヨコワ造りとハイボール」を読み終えた。とは、若いマグロのことである。数分遅れで、地元駅に着いた。駅を出て、デパートの地下売場へもぐった。白飯二つをレジに運び、代金を払った。飲食街の居酒屋に行き、テイクアウト商品を二つ買った。帰途、コンビニに寄る。夕刊紙(ゲンダイ)の見出しは「たたき台のメニューも総花的。ラストチャンスと力む大笑い」であった。 ♞ブラックニッカの「自然が磨いた天然水」割り。肴は刺身四種とあら汁。
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