4月

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[4日・5日]  おはよう一直線を聴きながら、最も近い駅に至る道を歩いた。自動階段(エスカレーター)の乗り口付近に立っている人がいるが、投票日の翌日から姿を消すのだろう。その後も立っていたとしたら、ちょっと凄いと思う。停車中の車両に乗り込み、本を開いた。トキオ収録の「1カラットの烏」と「ガイジン」を読む。終点下車。改札を抜けて、地上へ出た。蕎麦屋に入り、うどんとオムライスを交互に食べた。  券売機に買物カードを挿し込み、希望の商品を選択した。窓辺の席に座り、マスクを外した。隣席の海底原人(ラゴン)が持参の弁当を使っていた。本日の主菜は、合びきの焼肉風べた焼き。副菜ニ品は未確認。俺はケロニ屋の粒あんパンとコーヒー。休憩場所の長椅子に腰をおろし、京都、夏編2日目「アラビアの真珠と鱧の焙り」を読み始める。錦小路〔まるき〕の鳥なんば。実に美味しそうだ。  夏編2日目、読了。俺を乗せた電車は定刻通りに地元駅に着いた。駅を出て、デパートの地下売場に潜る。値引き白飯二つを買う。飲食街の居酒屋へ足を進め、店頭商品を眺める。その内の二つを選び、接客担当のおねえさんに代金を渡した。帰途、スーパーとコンビニに寄る。夕刊紙(ゲンダイ)の見出しは「大メディアが報じない坂本龍一さんの怒りと嘆き」であった。自室に戻り、腕立て伏せを85回。 ♞酒はブラックニッカの軟水割り。肴は刺身、煮魚、山菜のきんぴらなど。  約500メートルを走った。息を整えながら、ラジオの電源を入れた。おはよう一直線を聴きながら、歩廊へ足を進めた。生島さんと残間さんのトーク。扉が閉まり、電車が動き始めた。トキオ収録の「クダン」を読んだ。終点下車。職場に至る道中、牛丼屋に寄った。牛丼の大盛りと半熟卵を注文した。こんなに食べられるかな…と刹那ひるんだが、案外腹におさまってしまった。  食堂の券売機に買物カードを挿し込み、ホットコーヒーを買った。受け取りカウンターで券とカップを交換した。マシンに仕掛け、抽出ボタンを押した。先着のラゴンが、弁当を使っていた。今日の副菜は、里芋の含め煮とグリーンアスパラガスの粒マスタード和え。主菜は未確認。休憩場所の長椅子に腰をおろし、夏編3日目「きざみきつねと乙女喫茶」を読み始めた。20分ほど仮眠。  3日目を読了した。数分遅れで、地元駅に着いた。改札を抜けて、直結スーパーに足を進めた。白飯(ライス)を買った。ラジオを聴きながら、家路を歩いた。話題は「名作映画のデジタル化」について。別のスーパーとコンビニに寄った。夕刊紙の見出しは「刮目が必要。からっぽ政権のやってるフリ」であった。酒飯の後に、白い荒野の第10話「さようなら!マラソン先生」を観るつもりである。 ♞酒はブラックニッカの軟水割り。肴はマグロのたたきとタコのぶつ切り。 ad6ec11c-f345-4f42-a89f-98b0cd541008 [6日]  トキオ収録の「古い彫刻」を読んだ。内容はさておき、「で、」の多用はやっぱり慣れることができない。終点までうつらうつら。夢の中で、海底原人とが激しい格闘を演じていた。終点の改札を抜けて、蕎麦屋の暖簾を割った。大将に定食の代金を渡した。歌手も題名もわからない歌を聴きながら、天ぷらうどんをすすり、適量の醤油を垂らした目玉焼きで飯を食べた。  コーヒーを飲んでいる余裕はなかった。食堂には寄らず、休憩場所へ直接移動した。長椅子に腰をおろし、ケロニ屋のクリームパンを腹におさめた。京都、夏編4日目「きずしとレッドアイ」を読み始めた。寺町二条〔エイト珈琲店〕のモーニングセット。なかなか美味しそうである。仮眠効果で、体が楽になる。  4日目を読了した。ビールとトマトジュースのカクテル、レッドアイ。興味はあるが、吞んだことはない。自作は可能だろうか。地元駅下車。他者の妨げにならないところで足を止め、弁当屋に電話をかけた。応答あり。ラジオを聴きながら、家路を歩いた。話題は「百貨店(デパート)の復活作戦」について。スーパーに寄り、鮮魚売場と惣菜売場を眺めた。コンビニに寄り、酒と氷を買った。夕刊紙の見出しは「坂本龍一氏〔遺言〕無視の裏事情」であった。自室に戻り、温水を浴びた。 ♞缶入りハイボール。あぶりイカとマグロのたたき。メンチカツ弁当。
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